Top >  身近にあるビジネスの視点 >  誰のために働いているのか? オリンパスからの教訓

誰のために働いているのか? オリンパスからの教訓

オリンパスの粉飾決算疑惑が世を騒がせていますが、日本企業の経営層の考えが欧米のそれと明らかに違うことを表すエピソードを垣間見ました。

不正なお金の支払いを指摘したがために解任された元社長のウッドフォード氏は「黒い秘密は社長から社長へと引き継がれ、あまりにも長い間隠されてきた。取締役は誰一人として信用できない」−とインタビューで発言しています。

さらにウッドフォード氏が、「今でも忘れられない言葉だった」として取り上げているのが、彼が「貴方は誰のために働いているのですか?」と聞いた答えに「菊川(元社長)のために働いている。」ということ。

欧米の経営者に同じ質問をすれば、10人中10人が、「株主のため」と即答するでしょう。

誰のために働いているのか・・・・なかなか重たい質問だし、答えに迷うかもしれませんが、経営者という職業に就いている人には実に簡単に答えられる質問です。

MBAのクラスで教えるまでも無い話です。この目的を達成するプロになるためのMBAなのですから。

投資家からお預かりしたお金を「経営」という行為を通じて価値を生み出し、投資家に還元するのが経営者の仕事なのですから。

世界に冠たる日本の製造業の一翼を担う会社がこの程度の経営感覚だったのか、と思うと本当に情けない思いがしますね。

 <  前の記事 ケース・スタディ 日本企業事例集  |  トップページ  |  次の記事 消費者保護というテーマ ・・リターンポリシー  >